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野球観戦

アメリカと言えば大リーグということで、シカゴを本拠地とするシカゴ・カブスの試合を観戦してきました。
シカゴ・カブスの本拠地はリグリーフィールドと言い、シカゴのダウンタウンから地下鉄で15分くらい北側の閑静な住宅街にあります。古き良き時代の姿を残した趣のある球場で、収容人数は39000人とそれほど多くなく(東京ドームは56000人)、球場自体もそれほど広くありません。設備も結構古く、いすなどもそれほど広くありません。
入場料は、外野席が$10、内野の一番高い席が$25です。今回は$20の内野席にしました。この球場はご覧の通りフェンスやネットが無く、非常に見やすいですし、ファールボールなどもどんどん飛んできます。ファールボールなどは自由に持ち帰れるので、ボールが飛んでくると皆なんとかそれをキャッチしようとしていました。また選手も頻繁に客席にボールを投げ入れてくれます。残念ながら僕はちょっと後ろの方の席だったこともあって、ボールを手にすることは出来ませんでしたが。
面白かったのが、球場の周囲のビルやアパートの屋上にたくさんの観客席があったことです。おそらくそれぞれのビルのオーナーがお客を集めて席料を取っているのだと思うのですが、試合も中盤になる頃にはこれらの席も満席になっていました。球場を高い塀で囲ったりせずに、こうやって近隣の住宅から球場の中が見えてしまうあたりはいかにもアメリカ的で面白いと思いました。
スコアボードもかなり旧式のようで、中に人が入って点数などを差し替えているようでした。ストライクやアウトカウントは真中に大きく出るので問題ないのですが、得点経過が他球場の結果と一緒に同じ大きさで表示されるので、かなり見づらかったです。また見られるのは得点経過のみで、エラーや安打数などは表示されていませんでした。
ちなみに日本では1ストライク2ボール(ワン・ツー)などと言いますが、こちらではボールから先に言うので、2ボール1ストライク(ツーワン)となり、表示もその順で表示されます。慣れるまで若干戸惑います。
球場下の売店などのコーナーは日本のものと大差ありません。売っているものもその値段も日本とほとんど変わりませんでした。全て「球場価格」になっている感じです。
また客席には売り子がいろいろ売りに来ます。これも日本とほとんど同じで、ビールやジュース、ホットドッグなどですが、ピーナツ(殻付きのもの)を売りに来るというのがちょっと変わっています。確かに大勢の人がピーナツを食べていますし、売店や球場の外でもたくさんピーナツを売っていました。どうやらここではピーナツを食べながら野球を見るのが定番のようです。僕も買ってみましたが、殻をむきながら食べるのでなかなか減らないし、ビールやジュースのつまみにはちょうど良いし、いいアイディアだと思いました。食べすぎであとから胃がもたれてしまいましたが。むいた殻は全て足元に捨ててしまうので、試合が終わる頃にはどの座席の周りもピーナツの殻で一杯でした。
シカゴ・カブスと言えば、サミー・ソーサが有名です。地元でもかなりの人気のようで、彼が登場すると大きな歓声が上がりました。この日はホームランも1本打ってかなり盛り上がりました。
こちらの応援ですばらしいと思うのは、太鼓やラッパは一切無く、声だけで応援することです。ボールがバットに当たる音やミットに入る音が非常によく聞こえて様子がよく分かりますし、臨場感もあります。また、すばらしいプレーに対しては敵味方関係なく立ち上がって拍手を贈ります。野球観戦が本当に楽しく思えました。
この日はカブスが勝ち、ソーサもホームランを打って大いに盛り上がり、僕もにわかカブスファンとして大いに楽しむことが出来ました。また機会があれば別の球場にも行ってみたいと思います。

余談 :ある方から、毎日遊びに出かけているのではという指摘を受けましたが、日記の内容は必ずしもその日の出来事ばかりではありません。平日は夕方まで授業が詰まっており、宿題等もあるのであまり遊びに出かけられません。本内容も7月下旬の週末の出来事を今日の日記としてまとめたものです。



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