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バスは便利

この町もアメリカのほかの町と同様、車は必需品なのですが、車が無くてもバスを乗りこなせばそれなりに生活できます。
シャンペーンの町を走るバスはMTDといい、大学のキャンパスを中心に町の中の主要地点を結んでいます。
ここのシステムの面白いところは、基本的に「バス停が無い」ことです。バス路線の途中であれば、どこの十字路でも乗り降りできるのです。
バスに乗りたいときには、バス路線のある道路に行き、十字路のところで立っていると、バスが見つけて止まってくれます。
ほとんどタクシーの感覚なので便利なのですが、バスがどの道路を走っていて何時頃通過するかを知っていないと全く使い物になりません。MTDでは専用の時刻・路線表を無料で配っているので、いつもそれを携帯していることが必須です。

バスの中は至って普通で、広さも日本のバスとほとんど変わりません。ただ、身障者向けにはよく考えられていて、椅子の座席を持ち上げることで、車椅子専用のスペースを作れたり、車椅子の人が乗るときには乗降口のところに電動のタラップが出てきて、なおかつバスの車高が低くなるという仕掛けもついています。
また唯一見慣れないものと言えば、この黄色い紐です。バスから降りたいときにこの紐を引っ張ります。日本のバスだと押しボタンになってるものですね。紐の方がどこからでも引けるし、立ち上がりながら引けたりもして結構便利です。
この紐を引くと、その次の十字路で止まってくれます。
基本的には後ろのドアから降りることになっているのですが、このドアは自動では開きません。上の緑のランプがついたときに手すりを軽く押すと開くようになっています。僕は最初からそれを知っていたのでよかったのですが、知らずにドアが開くのをじっと待っている人を何人か見かけました。
ただ実際には、止まったときには前の扉が自動で開くので、前から降りちゃう人が多いようです。
バスの料金は一回 75¢(約80円)で、距離には関係ありません。また、料金を払うときに写真のようなトランスファーチケットをもらっておくと、一回だけタダで乗換えが出来ます("transfer please"と言えばいい)。
ちなみに、大学の学生は学生証を見せればタダで乗れます。
また、1年間で$160の定期券(乗り放題)や、9枚で$5のトークン(回数券)も買えます。



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