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テレカ

アメリカには、日本のような磁気方式のテレホンカードや公衆電話はありません。公衆電話は皆コイン式です。しかし、スーパーやコンビニ、レストランなどに行くと、写真のようなテレホンカードを買うことができます。
写真のものは中国系のやや怪しげなカードですが、もちろんATTやMCIなどの大手電話会社も同じようなカードを販売しています。
ご存知の通り、アメリカでは市内通話は無料(毎月の料金に含まれている)のですが、それ以外の長距離や国際電話はいろいろな会社から選ぶことが出来ます。その際に便利なのがこのテレホンカードです。

これらのカードはたいてい紙で出来ていて、当然磁気は帯びていません。
カードの裏面には電話の掛け方と、コインなどで削らないと見えないようになっている暗証番号が印刷されています。中国語と英語が併記されてあるあたりが怪しげでいいですね。このカードを使うときには、
1. カードに書かれたフリーダイヤルの番号に電話する
2. カードの暗証番号を入力
3. 相手先電話番号を入力
4. 相手に電話がかかる

といった手順になります。暗証番号さえ覚えていれば、特にカードを持っている必要はありません。
カード毎の料金は会社側のコンピュータで管理されていて、最初にカードを買うときに払った料金から、通話料金が引かれていきます。通話料を全部使ってしまうと、この暗証番号を入力したときに「もうこの番号は使えません」と言われて、このカードは使えなくなります。
日本のテレホンカードに比べて、フリーダイヤルを回してさらに暗証番号を入力しなくてはいけない分非常に面倒ですが、公衆電話に限らず、自分の家、友人の家、ホテルや会社からも気兼ねなく自分の通話料金で電話をすることが出来るのは便利です。また、偽造テレカの心配もありません。

また、こういった台湾系のカードは料金もかなり魅力的で、最近買った「世界通」というカードは、18ドルで250分(カードには20ドルと書いてありますがさらに18ドルで売ってくれた)なので、1分あたり7.2セント、日本円で3分22円といったところでしょうか。日本国内で市外通話をするのと変わりませんね。
ちなみに、写真の暗証番号はもう無効なので、こっそり使ってみようとしても無駄ですよ。



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