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免許証

昨日は国際免許の話を書きましたが、今日はようやく念願の運転免許証を取得しました(写真左上)。
イリノイ州の免許取得には、筆記試験と実技試験、そして10ドルの手数料が必要です。日本の免許証を持っているかどうかは特に関係がありませんでした。それにしても、10ドルというのはとても安いです。日本で自動車学校に通って免許を取ると30万近くすると思いますが、それから比べると雲泥の差ですね。余談ですが、こちらで免許を取って3ヶ月運転すると、そのまま日本に帰って日本の免許証に書き換えられるそうです。30万円と10ドルですから、まだ免許を持っていない人には魅力的な話かもしれません。
筆記試験は、日本のものとよく似た選択式のものです。カウンターで問題を受け取り、待合室で好きなだけ時間を使って問題を解いて、出来たらまたカウンターへ持っていきます。別に監視員がいるわけでもなく、カンニングなどもしようと思えばし放題といった感じでした。解いた問題は目の前で採点してくれて、合格か不合格かを教えてくれます。僕は運良く一発で合格でしたが、不合格の場合は正解を教えてくれて、もう一度同じ問題をもらってきて受験できます。これならたいてい誰でも合格できますね。
筆記試験の後は運転の実技試験です。試験そのものは30分程度なのですが、問題は待ち時間でした。とにかく試験管が一人しかおらず、一人あたり30分近くかかるわけですから、今日は僕の前に8人いたおかげで4時間待たされました。かなりイライラしてしまいましたが、この国では色々な場面で長く待たされるのが当たり前なので仕方がありません。
実技試験は自分の車で受験します。車の無い人はレンタカーや友達の車で受験するようです。最初にウィンカーやブレーキランプのテストがあり、そのあと試験官と2人でドライブです。運転自体はかなり慣れてきたのであまり問題は無いのですが、やはり試験なのでポイントは押さえておかなければいけません。車線変更時に首を大きく動かして後ろを見たり、停止線ではきちんと止まったり、制限速度を超えないように気をつけたりといったことです。さらにこちらでは、坂道で駐車するときにはハンドルを一杯に切る、右左折の後には一番近いレーンに入らなければいけない、スクールバスが停車していたら、絶対にその脇を通過してはいけない(止まって待つ)、赤信号でも右折してよい(一方通行の場合は左折も可)などなど特殊ルールがあるので、それを試験の際に忘れずに実行するのはなかなか苦労しました。実際、赤信号で右折できるのを忘れてそのまま停止していたら試験を落とされた人もいたようです。
とにかく4時間待たされた後でかなり疲れていたのですが、ここで落ちたらまた4時間待つのかと思うと、絶対に一発で合格しなければとかなり緊張してしまいました。幸いにも、試験官がわりとやさしそうな人だったこともあってか、一発で合格できました。
実技試験の後すぐに写真を撮って、5分くらいで免許を受け取れました。試験の前にあれだけ待ったのが嘘のようです。ともかくこれであの大きな国際免許ともお別れできますし、IDを見せろといわれたらすぐに免許証を取り出して見せることが出来ます。これからも安全運転で、この免許に傷がつかないように気をつけたいと思います。



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